*遠くまで旅する水*
前のブログの投稿で水分子には重たいものがあると言いました。
重たい水は普通の水よりも蒸発しにくく、凝結しやすい性質を持っています。
だから例えば、水が海面から蒸発するときを考えると、普通の水の方が蒸発しやすいです。そして、雲を作って雨となって降ってくる時には重たい水の方が先だということです。
世界中の雨水や河川の水などを調べると、重たい水の占める割合は、低緯度ほど高く、高緯度に行くと低くなります。また、海の近くでは高く、内陸に向かうと低くなることが実際の分析から分かっています。
これは、とても大雑把にいうと、盛んに水が蒸発している低緯度の暖かい海からどれだけ遠くまで水が旅することが出来るのかを表しているとも言えます。普通の水の方が重い水よりも遠くまで旅することができるのですね。