*簡体字と繁体字*
出版社から分担執筆した本の簡体字版(右)が届きました。
左が先に出ていた繁体字版です。
中国語といっても地方によって使われる言葉が違っていて、左(繁体字)は台湾や香港、右(簡体字)は北京や上海などの中国本土で使われている言葉だというのは知っていましたが、ぱっと見ても随分違っていて興味深いです。なお、表紙デザインは、右の方が日本で出版されたものとほぼ同じで左の繁体字の本が届いたときには随分変わっていてびっくりしました。
さて、翻訳AIのDeepLの力を借りてみたところ、表紙の「物理定律」や「学物理」は、それぞれ「物理法則」と「物理を学ぶ」という意味のようです。日本語では「物理学の授業」と書かれている部分でした。漢字の簡略化以外にも翻訳の違いで文章は変わっているのだと思います。それ以外に気づいたのは、飛行機の翼の揚力に関わる定理であるクッタ・ジュコフスキーの定理で、ロシアの科学者ジュコフスキーの名前の漢字に簡略化によるものではない違いがありました。
今度の簡体字版の出版では販促にシールが作られているそうです。物理法則の本にシールを付けて販促するっていうのはすごいなぁと思いました。中国は科学に力を入れているのかなと。シールも出来上がったら送ってくださるそうで、楽しみです。