*きほんの”気”:気象と気候①*
気象、気候、そして天気、どれにも含まれる“気”という漢字、成り立ちを知っていますか?
今使われている気という漢字は略字で、昔は氣と書きました。この漢字は、ものの形から生まれた文字である“象形文字”です。ではどんな形なのかというと、米は穀物の実がついた穂の形で、气はわき上がる雲の形です。これらを合わせて、“目に見えないほど小さくて流動的なもの”をあらわしています。
なんだかとっても概念的で難しくかんじますが、そういうもののひとつとして、“天地に生じる流動的な変化する自然現象のこと”という意味も持っています。水面や湿り気をおびた地面から蒸発した水蒸気が立ちのぼって空に雲を作り、雨を降らす—というのは、まさにそのようなことをあらわしていますね。天気とか気象とか、そういう事か! と、ストンと腑に落ちる気がします。