*ヘルス・トピックスは食と健康*
発売中の『日経サイエンス』1月号の連載ヘルス・トピックスは「愛と哀しみのベーコン」。

筆者の幼い頃からの“ベーコン愛”のエピソードを入口に、
ベーコンの魅力を科学的に分解していきます。
- 香りをつくる揮発性有機化合物
- 甘みと塩味の組み合わせ
- 脂肪がもたらす口当たり
この「三段攻撃」が、ベーコンが人を魅了する理由だと説明します。
一方で健康リスクも忘れられません。
- 飽和脂肪
- 塩分
- 保存料(硝酸塩・亜硝酸塩)
- 加熱で生じる発がん物質(ヘテロサイクリックアミン等)
近年は食品の「加工度」で分類する
NOVA分類(超加工食品) が世界的に議論されていますが、
2024年の研究などを踏まえると、
加工度そのものより“食生活全体としてどう栄養バランスをとるか”が重要
という見方が強まっています。
記事はその点をとても丁寧に解説していて、
ベーコンを題材にしながら、
「食と健康」をめぐる考え方を更新してくれる内容でした。
ベーコンは,たまのご馳走にとどめておこう……悲しいけれど。
科学とちょっぴりの哀しみが共存する、読後感のある記事だと思います。

