*日経サイエンス1月号*
発売中の日経サイエンス1月号(2026年)では、
「グリーンランド100万年」(原題 Greenland’s Frozen Secret(SCIENTIFIC AMERICAN July /August 2025))の、本編の日本語編集と、オリジナルの囲み記事を担当しました。公式サイトでの紹介はこちら

美しい写真が沢山ある記事で、編集会議では「ナショナルジオグラフィックみたい」と話題でした。
厚い氷床の下の岩盤に眠る100万年の気候の記録。
厳しくも美しいグリーンランドでの研究は、まさに「地球の長い記憶」を読む作業のようでした。
地層に含まれる2つの同位体の存在比の変化からそこが氷に覆われていた時期と地表に露出していた時期を推算するという、その目的のために厚い氷を掘削して行きます。これが比較的新しい手法で原理を理解するのに苦労しましたが、新しいことを知れて嬉しかったです。
猛吹雪で居住テントにカンヅメになった際の研究チームのメンバーそれぞれの過ごし方や、その間も、ホッキョクグマに襲われないようにキャンプに張り巡らせた電気柵が吹き溜まりとなって埋もれてしまわないように、定期的に外を見回る熊撃ちの女性が印象に残りました。熊の被害はこのところの報道で身近になっていて、そうした危険とも隣り合わせの研究なのですね。
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私が担当した日本オリジナルの囲み記事では、
氷床から流れ出す淡水が、周辺の海にどのような変化をもたらすのかを観測をベースにした研究をもとに、陸と海の気候変動をつなぐ視点で書いています。
そして、それが深い海に生きる生物や生態系の安定にも影響が及びうる点は、意外と知られていない側面かもしれません。
もしよければ、手に取っていただけたら嬉しいです(^^)

