*天の光はすべて星*

クリスマスに、ハルさん(うちの子)の大学院の修了式がありました。12月卒業で博士号をとったのは6名で式に出席したのは4名、時期的なことなのか日本人はハルさん1人でした。小さな式でしたが、とても温かな雰囲気で感動しました。
学院長のスピーチは修了生の構成を考えてか英語で「ここで学位をとったことを誇りに思ってほしい。あなた方には自分自身をこれからも良くしていくことも、社会のために何かをなす力もあるのです。学位はそこに到達しているということを証明するものだから。」ということをお話しされてとてもよかったです。
式後の集合写真では出席した親族が入っての撮影の機会も作ってくれました。
一番感動したのは写真撮影も終わった後、学位を授与されたばかりのそれぞれが声を掛け合って「おめでとうございます!」と言って両手で握手を交わしたことです。
少なくともハルさんは他の修了生と専攻が違っていたので、今日まで誰も顔を合わせたこともない人たちでした。でも、それぞれが苦労して学位を手にしたであろうことを想像して、お互いの健闘をたたえ合う仲間のようになっていました。そしてみなさんとても晴れやかな表情をしていました。
その後、一人の修了生が学院長のところに行ってお礼を言ったのがつい聞こえました。「日本に来れるかどうかもわからないことになっていたのに今こうして学位がもらえてとても嬉しい。受け入れてくれてありがとうございます」みたいに言っていたと思います。授与の時に呼ばれたお名前はロシア系でした。
学院長はたしか「大学ってそういうところですよ。うちが特別じゃない」とおっしゃっていたと思います。
とても素敵な時間に立ち会えて幸せな気分になりました。