*コーヒーブレイクの思考実験③ 地磁気と鳥の歌*
※先日NHKで再放送された番組を観た感想のようなお話しです。
先日、コズミック フロント 選「COSMIC SONG〜宇宙に響く不思議な歌〜」を観ました。
大好きなガンダムなど、宇宙を舞台にしたアニメや映画を見ている時に、ふと、”ここは音のない空間だったな”と思うことがあります。番組では、音のない静寂の世界である宇宙をソニフィケーションという手法によって、宇宙空間を伝わる電磁波を変換して可聴化したものなどが紹介されました。
その中に、どのように加工したかの詳しい説明はなかったのですが、地球磁場の変動を、音として聞こえるように変換したものがありました。
一緒に観ていたハルさんが、”お母さんがいつも仕事部屋でかけている環境音に似ているね”と。
私は仕事中は大体いつも川の音と小鳥のさえずりの音源をかけているのですが、確かにソニフィケーションで聞こえるようになった地磁気の音は、小鳥のさえずるような調子がありました。
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量子生物学の分野の研究成果の中には、鳥の渡りに関するものがあります。
渡り鳥がどのように地球の磁場を感知しているのかについての研究では、磁場を見ているというものや、聴いているとするものなどがあって、”もしかしたら鳥たちの歌声はもとは地球から発せられる磁場の信号にインスパイアされたものだったりしたら”――と、飛躍した考えですが、そんな考えがふと頭を巡りました。
これは行き過ぎにしても、様々なアプローチでデータを見るという事が、何かの問題にブレークスルーをもたらす可能性があるのかもと思うエピソードでした。